私がこれまで体験してきたこと――
「なんでこんなにおかしな状況ばかりになるのか?」
「なんで理不尽なことばかり起きるのか?」
「一体これはどういうことなのか?
何年もそう思いながら、いろんな方面から情報を探し、「相談」もしてみました。
けれど、NPDという言葉や知識に出会うことはなく、
同じような経験をされた方とはその苦痛はわかりあえましたが、
そこから先の**“解明”や“理解”**へはなかなかたどり着けずにいました。
すっきりしないまま、ただ月日が流れていったのです。
そんな中で、私は二度目の離婚騒動に直面するわけですが、
それをきっかけに、
やっと――
本当にやっと、
『NPD』という存在にたどり着いたのです。
長年、どこか腑に落ちない気持ちを抱え、
常に「なにかがおかしい」と感じながら生きてきた自分。
その思いが、『NPD』という概念によって、
やっとつながりはじめました。
からまりきった糸が少しずつほどけていくように、
自分の中の「なぜ?」が、静かに解けていったのです。
歪んだ自己愛 ― NPDとは
『NPD=自己愛性パーソナリティ障害』
本来、誰もが持っているはずの「自己愛」。
それは、自分を大切にし、健やかに生きていくために必要な感情のはずです。
しかし、NPDは
その形がいびつで異常な「自己愛」を持ち、
他人を傷つけ、支配することでしか自分を保てない――
そんな人格が、この世には確かに存在しているのです。
NPDの奇妙さは、実際に被害にあった人にしかわかりにくい面が多々あります。
でも、驚くことに――
NPDたちは、まるでマニュアルでもあるかのように、同じような言動・同じような手口を使ってきます。
本当に、びっくりするほど共通点があるのです。
しかも彼らは、特別なところにいるわけではありません。
職場に、近所に、家庭の中にさえ存在する可能性があります。
つまり、誰もが被害者になる可能性があるということです。
DVやモラハラは「見えにくい」
NPDによるDVやモラハラは、
ターゲットにされた特定の人に対してだけ密かに行われることが多く、
周囲には気づかれにくいのが特徴です。
第三者がいない空間だけで巧妙に行われることも多いため、
被害者は孤立し、誤解され、
NPDによる加害で心身を傷つけられていきます。
中には、NPDから離れられたあとでさえ、
心や身体のダメージを引きずったまま生きている人もいます。
これは、決して見過ごしてはいけない現実です。
気づいていないあなたへ
もし、今この瞬間、
正体不明の苦しさを抱えながら日常を過ごしている人がいたら、
このブログが「気づき」のきっかけになればと思っています。
勇気を出してNPDから抜け出した人の、
これからの人生が明るく照らされますように。
まだ抜け出せていない人が、
少しでも早く、そこから離れられますように。
そして――
過去に同じような経験をした人が、もう二度と同じ被害にあわないように。
被害を受けたことがない人は、今後も被害にあわないように。
大切な人が苦しんでいるとき、
「それ、もしかして…」と気づいて、
救いの言葉をかけられるように。
だから私は、NPDについて多くの人に知ってもらいたいと思っています。
このまま「理不尽」にふたをして生きるのではなく、
「見えない暴力」を可視化するために、
こうして少しずつ書き残し、公開していきます。