「ナルシスト」と聞いて、どんな人を思い浮かべますか?
自信満々で、自分の話ばかりして、やたらと自己アピールが激しいタイプの人が思い浮かぶのではないでしょうか?
これは、「典型的な自己愛性パーソナリティ障害(オーバーナルシスト / overt narcissist)」の特徴です。
※NPDは「ナルシスト」ともいうそうです。
彼らは――
- 自分は特別で、他の人より優れていると思っている
- 周囲からの称賛や注目を常に求めている
- 人の話にはあまり興味がなく、常に話題の中心でいたがる
- 他人の気持ちには無関心で、共感性に乏しい
- 自分の失敗や批判にはとても敏感で、逆ギレすることも
つまり、「わかりやすい自己愛過剰タイプ」です。
本人は堂々としていて、自信満々のように見えますし、
ターゲットにされた人は恐怖を感じることもあるでしょう。
しかし 実際には内側に強い劣等感や不安定な自尊心を抱えており、
その“空虚さ”を補うために、外からの承認を必死に集めている情けない姿なのです。
<なぜトラブルになるのか>
このタイプの人は、最初は魅力的に見えることもあります。
カリスマ性があったり、堂々としていたり、自信に満ちて見えるからです。
でも、長く関わるうちに、次第にその「自分本位な言動」や「支配的な態度」が表れはじめ、
周囲の人を振り回したり、傷つけたりするようになります。
- 自分の思い通りにならないと、相手をけなす
- 自分のミスは絶対に認めず、責任転嫁する
- 周囲をコントロールしようとし、否定・軽視を繰り返す
こうして、知らず知らずのうちに、周囲の人が精神的に疲弊していくのです。
<一見華やか、でも内面は…>
典型的なナルシストは、目立ちやすく、わかりやすい自己愛の形を持っています。
そのため「なんか自己中だな」「俺様タイプだな」と見抜けることもあります。
けれど、関係が深くなるにつれて、
自分の思い通りにするために相手を支配し、傷つけていく傾向があるため、
パートナーや家族、職場で関わる人は、深い精神的ダメージを受けることがあります。
このタイプとは、早めに距離を取ることが大切です。