米国など海外では NPDに関する用語が広く知られており、頻繁に使われてもいるそうですが、
日本ではまだ「自己愛性パーソナリティ障害」という言葉自体が世の中に海外ほど浸透していなく、
一般に「わがまま」「自己中心的」とされてしまいがちで、専門的な理解や支援につながりにくい現状があるように思います。
また、日本はアメリカのような“自己主張”を重視する文化とは異なり、
「控えめであること」や「波風を立てないこと」が美徳とされる社会です。
そのため、歪んだ自己愛があっても表に出さずに
“カバードナルシスト” として振る舞いやすい土壌があるのかもしれません。
にもかかわらずナルシストの中でも特にこの“カバードナルシスト”の認知は遅れており、
そのことが、被害を見えづらくし、長期化・深刻化させる要因になっていると感じます。